「設立趣旨」

 「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し」(※憲法前文)で制定された平和憲法、とりわけその ※第九条は、アジアを始めとする世界の平和に貢献してきました。 今も世界では戦争が絶えません。アメリカのイラク攻撃がテロを招き、泥沼化しており、武力による解決が更なる悲劇を生み出しています。

※九条の会がアピールしているように、紛争の武力による解決が、いかに非現実的であるか、武力の行使は、その国と地域の民衆の生活と幸福を奪うことでしかない、ということは、いよいよ明らかになってきています。 

 富山県の射水平野に広がる、いまは合併しての射水市。

その一画の旧小杉町を中心にした「9条平和小杉の会」は、

「※自分たちの手で」を合言葉に、“ 憲法九条を激動する世界に輝かせよう ”、“ 子や孫を決して戦場に送らせない ” という決意のもと、2007年2月3日に誕生しました。 自分たちの手で、九条を守り、生かす。そんな世論をさらに広げ、運動の輪を大きくしましょう。 

 ぜひあなたもこの輪に加わってください。

 
 ※憲法前文

  日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。

われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
  日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
  われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
  日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

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第九条

 1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を忠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

 2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は   これを保持しない。国の交戦権は、これを認めな    い。 


自分たちの手で 

 「憲法改正の是非を問うならば、わたしは国民投票だけでは足りないと思う。世界へ問うべきである。なぜなら憲法九条は世界と交わした約束だからである。これを変えるなら、国内だけでなく世界中の人々の承認が必要である。              (太田 光 コラムより)

 

 

  日本は第二次世界大戦で、ヒロシマ・ナガサキをはじめ、アジアの国々のたくさんの人々の尊い命を犠牲にしました。戦後その反省のもとに、二度とこのような過ちを繰り返すまいと言う誓いと決意をこめて、日本国憲法は作られました。あなたはその憲法をご存知ですか? 

  今、私たちを守ってくれている「平和憲法」が変えられようとしています。 憲法が変えられると、自衛軍が作られ、愛国心教育のもと青年は強制的に軍隊に徴集され、アメリカ軍と共に、世界各地で起こる紛争の度に戦争に行くことになります。私たちの愛する夫や子どもたちが、戦場に引き出される時代が再び訪れるかもしれないのです。 また、近隣のアジアの人々にもかつての侵略戦争を思い出させ軍事的緊張は高まり、戦後積み上げてきた信頼や友好が損なわれます。またイラク戦争では、武力で問題は解決しないこと、武力によって兵士だけではなく何万人もの民間人や子どもたちの命が奪われていくのを、まざまざと見せつけられています。そして、あらためて世界のあちこちで、「武力を否定し、話し合いこそ平和解決の道筋」という日本国憲法が注目されています。 2004年発足した「九条の会」は、いま全国で6200以上にも(ここ2年くらいは7500前後にまで増えている)なっています。私たちもその精神に賛同して、この地域に「九条の会」をつくりました。そんなむずかしい事は何もありません。あなたが家族を守りたいという気持ちだけでいいのです。まず出来る事から始めてみませんか? 自分たちの手でこの平和を守っていきましょう。